bánh

意味・使い方

  1. 漢越語・漢字起源の語。ベトナム音化または古音の場合は[ ]を付し、漢越語以外の成分が混ざる場合は*で表します。
    人・物・場所・事柄・概念などを表す語

    餅・パン・菓子類。米や粉などを材料に、一定の形にして調理した食べ物の総称で、甘い物にも塩味の物にも使う。

  2. 人・物・場所・事柄・概念などを表す語

    押し固めた一塊。石けんや刻みたばこなど、材料を圧縮・成形して一単位にした物を指す。

  3. 人・物・場所・事柄・概念などを表す語
    略語。

    車輪。車両や機械で軸の周りを回り、移動や運動伝達を担う輪状の部品を、完全形を省略して指す。

慣用句

  • đồng quà tấm bánh

    ささやかな贈り物。品物の値段より、相手を思う気持ちや礼儀を重んじる小さな手土産をいう。

    直訳: わずかな金の贈り物と、一切れの菓子。

    用法: 訪問・贈答・親しい付き合いで、贈り物をへりくだって述べたり、物の大小より気持ちを重視したりするときに使う。

    関連語義: 語義1

  • ăn bánh vẽ

    空約束や実体のない甘い話を信じ込まされる。実現しない期待だけを与えられることを批判的にいう。

    直訳: 絵に描いた菓子を食べる。

    用法: 実行されない約束、見せかけの計画、実体のない利益で相手を期待させる場面に使う。通常は否定的・批判的な含みをもつ。

    関連語義: 語義1

  • ăn bánh trả tiền

    受けたもの・享受したものの分だけ対価を払い、後腐れなく清算すること。

    直訳: 菓子を食べて、金を払う。

    用法: 一般には取引や関係を損得で割り切って精算する含みで使う。俗な文脈では、金銭を介した性関係・売買春を婉曲に指す用法もあるため、場面に注意が必要。

    関連語義: 語義1

  • chọc gậy bánh xe

    人の仕事や計画にわざと横槍を入れ、進行を妨害・邪魔する。

    直訳: 車輪に棒を突っ込む。

    用法: 他人の仕事・計画を故意に止めたり混乱させたりする行為を非難するときに使う。口語的で否定的な響きが強い。

    関連語義: 語義3

  • dửng dưng như bánh chưng ngày Tết

    ひどく無関心で、まったく乗り気でない。見慣れすぎてありがたみを感じないような冷淡さをいう。

    直訳: 正月の四角いもち米料理のように、そっけない。

    用法: 相手・行事・提案などに以前ほど関心を示さず、そっけなくしている様子を比喩的に述べる。旧来の正月文化を背景にした表現。

    関連語義: 語義1

ことわざ

  • bánh ít đi, bánh quy lại

    好意や贈り物には相応の返礼がある。互いに与え合い、助け合う「持ちつ持たれつ」の関係をいう。

    直訳: 小さなもち米菓子が行き、ビスケットが戻ってくる。

    用法: 贈答・助け合い・人間関係の相互性を述べるときに使う。文脈によっては、互恵関係を肯定的にいう場合と、利害の交換をやや皮肉にいう場合がある。

    関連語義: 語義1

  • đói ăn bánh vẽ, chiêm bao thấy vàng

    現実には得られないものを空想で満たしているだけだ。実体のない希望や夢想を皮肉る。

    直訳: 空腹なら絵に描いた菓子を食べ、夢では金を見る。

    用法: 困窮・不足を現実の解決ではなく、ありもしない利益や空想で埋め合わせようとする状況を批判的・皮肉に述べる。

    関連語義: 語義1

  • mấy đời bánh đúc có xương, mấy đời dì ghẻ lại thương con chồng

    継母が夫の連れ子を愛することはまずない、という昔からの懐疑的な見方を表す。

    直訳: 米粉のやわらかい餅菓子に骨があることなどいつあっただろう、継母が夫の連れ子を愛することなどいつあっただろう。

    用法: 継親子関係への古い固定観念を含む表現で、現在はその偏見を引用・批判したり、実例で反証したりする文脈にもよく現れる。事実一般として断定する用途には注意が必要。

    関連語義: 語義1

  • khôn khéo bánh dày, vụng dại chày cối

    器用な人には細やかな仕事、不器用な人には粗く力の要る仕事というように、能力に応じて向く仕事が違うことをいう。

    直訳: 器用な者はもち米の平たい餅、不器用な者は杵と臼。

    用法: 人の器用さ・能力と仕事の向き不向きを対比して述べる古いことわざ。現代では人を固定的に格付けする言い方にならないよう文脈に注意する。

    関連語義: 語義1

  • ít bột không nặn nhiều bánh

    材料・能力が少ないのに、できることをむやみに多く広げるべきではない。手持ちの資源に見合った範囲で行え、という教え。

    直訳: 粉が少なければ、多くの菓子は成形できない。

    用法: 資金・能力・材料などが限られている場面で、無理に多くを手掛けて中途半端になることを戒める。単に「投資すれば大きな利益が出る」という意味に狭めない。

    関連語義: 語義1