カンザー。マングローブの森が呼んでいる!その③
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- 行き当たりばったび / 観光(ホーチミン近郊)
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ふむにちわ!
前々回のロースト・アヒル、
前回の一般家庭への食事予約と、
道草を喰いすぎている道中ですが、
今日はほんとうに行きます。
森の奥まで、行くぞー!
というわけで、
一般家庭のおばちゃんにまさかの昼食の予約をしたのち、
引き続きバイクを走らせ、リー・ニョン(Lý Nhơn)通りを進みます。
まずは、
地図のマーカーポイント左、
ヴァム・サット橋(cầu Vàm Sát)を目指します。
(右のポイントは昼食予約をしたおばちゃんの家)
おばちゃんの家から橋まで、
地図ではかなり急なカーブに見えますが実際はとてもゆるやかです。
広がる景色にはぽつりぽつりと家があるのみで、エビの養殖池や田んぼばかりです。
この道はまだきちんと舗装されており、
バイクであっという間に橋まで辿り着きます。
ヴァム・サット橋(cầu Vàm Sát)です。
いよいよです!
これを渡れば、目的地は目の前です!
橋を渡ると小さな集落があり、
道もいくつかに分かれていますが、
とにかくリー・ニョン(Lý Nhơn)通りをまっすぐ進みましょう。
分岐点にはKhu du lịch Vàm Sát(ヴァム・サット観光地区)の看板があるので、
それに従って進むと間違いありません。
さあ、いくぞー!!
・・・ん?
どうしても一句、読みたくなる光景。
ヤギの群れ 連れもてどこいく アスファルト
いったいどうして、
こんな道路にヤギの群れがでてくるのでしょう。
急ブレーキをかけたバイクの上で、
タイさんもぼくもあっけにとられていると、
ヤギの群れの最後尾にヤギではないおじさんが現れました。
ヤギではないおじさん:すまんね~、街まで売りに行くのよ!
タイさん:あー、そういうことか!・・・で、一匹いくら?
ぼく:(いやいや、もうやめて!ヤギは乗りませんって!)
ヤギではないおじさん:一匹300万ドンですわ~。
(300万ドン = 約17.000円)
タイさん:(ゾースケ、高いな。こりゃ無理やな。)
ぼく:(高いかどうかは知りませんけど、ヤギは無理でしょ。)
タイさん:えー、やめときますわ!
ヤギではないおじさん:残念!ほんじゃね~!
けっこう高くて、ありがとう。
重量オーバーの危機をなんとか切り抜け、
さらにリー・ニョン(Lý Nhơn)通りを進みます。
すると、看板が見えてきました。
Vàm Sát(ヴァム・サット)の文字が見てとれます。
写真では見づらいですが、あと2600メートル!もうすこしです!
ここからは砂利道です。
はげしい揺れに、おしりの感覚があっという間になくなります。
もう、何かが出てもおしりでは感知できないだろうなという頃、
事務所のような建物に到着しました。
着いたのか!?
いや、ここはヴァム・サット観光地区へ続く専用の橋のようです。
看板を見ると、
「牽引車ダメ、自動車もダメ、橋の上でたまるのもダメ」とあります。
要するに、橋がヤワなのでしょう。
こわっ。
事務所の中では、橋守りと思しき兄ちゃんがひとり、
気持ちよさそうに昼寝をしていました。
だいじょうぶか!?
ぼくたちはバイクなので、問題ないでしょう。
さっきのヤギが安かったなら、止められていたのかも。
いざ!
景色がきれい!
ヤギを連れてなくてよかった!
橋を渡ると、砂利道でさえなくなります。
柔らかい赤土に、バイクのタイヤがとられます。
雨の日には、来ないほうがいいでしょう。
もうすぐそこです!
最後の橋!
着きました! 「ようこそ、ヴァム・サット観光地区へ」の文字がまぶしーい!
・・・。
えー、今回で最後までお届けするつもりでしたが、
おおよそヤギのせいで長くなってしましました。
おおよそヤギのせいで、続きは次回ということにします。
次回はヤギはでてきません!
(つづく)
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