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Threadfin porgy

「腐ってもタイ」なら、「2本長すぎでもタイ」!?

エビスダイ

Evynnis cardinalis

Threadfin porgy
Cardinal seabream

Cá miễn sành hai gai
Cá bánh đường

スズキ目タイ科チダイ属の、ヒレコダイ。
南日本~東・南シナ海に棲む。
ベトナムでも全土で水揚げがある。

35センチほどまで成長し、
頭部から数えて3本目と4本目の背びれ(トゲ)が非常に長く、体高が高いのが特徴。
昔は日本でも大量に水揚げされ様々な料理に用いられていたが、
現在では鮮魚としての入荷は非常に稀で、スーパーでもまず見かけることはない。

食味はマダイよりも少し劣るとされ、
上品な白身だが刺身にするにはやや淡白なため、
皮をつけたままの霜造りにするのがおすすめ。
(霜造り:皮に湯をあて冷水で締め、水気を切る)
塩焼きにすると皮が香ばしく美味で、身離れがよく食べやすい。

ベトナムでは特に北部と中部の市場で見られるが、
見た目のよく似たタイワンダイキングソルジャー・ブリームのほうが多い印象である。
比較的小ぶりな魚であるためベトナムでは丸焼きや丸揚げが主な調理法で、
大型の白身魚の煮つけ料理Cá kho tộ になることは少ない。

miễn sành hai gai は「トゲが2本ある魚」の意味で、
見た目の華やかさから bánh đường 「パンケーキ魚」と呼ばれることもあるが、
後者は観賞魚の類にも頻繁に使用される呼び名である。
また一般的には、
本種のように赤いタイのような魚はCá tráp đỏ (赤いタイ)、
また単に赤い魚は総じて hồng (赤い魚)と呼ばれるため、
マダイゴウシュウマダイと混同しやすい。
(Cá tráp はタイ科の魚を指す)
さらに、体側面に横向きに帯状の模様があることから、
イトヨリダイ(Cá lượng / đổng cờ)との混同も見られる。
見分け方

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