カンザー。マングローブの森が呼んでいる!その②
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- 行き当たりばったび / 観光(ホーチミン近郊)
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ふむにちわ!
前回は不覚にもロースト・アヒルを買ったところで終わってしまいましたが、
今日こそいくぞ!
マングローブの森!
と、その前に、
恥ずかしがり屋で顔出しNGの相棒タイさんを、
もう一度ちゃんとご紹介しておきましょう。
タ、タイさん!
まぶしい!!
iPadでのイラストにも、すこし慣れてきました。
ちなみにタイさんは、
絡むベトナム女子(おばちゃん含む)の反応を見る限り、
けっこうイケメンの部類であると推測されます。
さて!
ロースト・アヒルを買ったなら、
いざ、カンザーはマングローブの森へ!
のはずが、なぜか飲料店。
タイさん:ここいらで食いものとか飲みものとか、いっぱい買っていこうぜ!
(前回の一場面より)
そういえば、
「飲みもの」って言ってましたね。
333ビールを六本買いました。
何しにいく気やねん。
せっかくなので、
ロースト・アヒルも再度登場してもらいましょう。
うまそうです。
「ロースト・ダック」という
ちゃんとした呼び名の存在に、いま気づきました。
いい加減、もういきます!
タイさんの寄り道が長すぎる!
Rừng Sácと名の付いた通りを南下します。
Sácとは海浜域に自生する植物を表す言葉なので、
文字どおり「マングローブ的な森の道」という感じでしょうか。
船着場を出て開けた視界。
おどろくのは、交通量の少なさです。
ホーチミン市内の喧騒が嘘のようです。
家々はぽつりぽつりとあるだけで、
とにかくたくさんの、エビの養殖池を見ることができます。
タイさんいわく、
エビの養殖はとても儲かる職業なのだとか。
真偽のほどは定かではありませんが、
これだけ多くの養殖池があり、
さらに建設中の場所もおなじくらいあったので、
やはり、いいお金になるのかもしれません。
日本人のエビの消費量は多いようですが、
ここらのエビも、日本に輸出されているのかしら。
戦禍から復興した森に、
先進国の飽くなき需要という枯葉剤が、
今まさに触手をのばそうとしているのかもしれません。
写真のように、
交通量はまばらであるにもかかわらず、
不自然にひろくとられた片側二車線の「マングローブ的な森の道」。
水面下で、観光地化の計画が進んでいるのかもしれません。
わずかであるとはいえ木を植えた身にとっては、
心穏やかではない景色がつづきます。
しかし、
日本にいるころはどちらかというとベトナム産のエビを選ぶほうだったし、エビもすき。
偉そうなことはいえません。
なんだか喜ばしくない気持ちになってしましましたが、
気を取り直していきましょう!
「マングローブ的な森の道」を南下してふたつ目の橋、
アン・ギア橋(cầu An Nghĩa)を渡ると、
そこはもうマングローブの群生域です!
広大な森の一角に、足を踏み入れます!
おわかりでしょうか。
マングローブ特有の手のような根っこが、草陰から見てとれます。
なつかしい。
ぼくはマングローブの根っこを見ると、
まるで第二の故郷に帰ったような気持ちになります。
純粋無垢であったかどうかはあやしいけれど、
まだツルツルの脳ミソに、
空き容量たっぷりの小さな胸に、
異国の空気が、見たこともない景色が、
褪せることのない色をもって、
ぼくという人間に焼き付いたのでしょう。
大人になってから見る景色と、
子供のころに強く感じた光景とは、
こんなにも違うものかと、改めて感じました。
「マングローブ的な森の道」はまっすぐ浜辺までつながっていますが、
今回は途中で西(地図左)に折れ、ヴァム・サット(Vàm Sát)観光地区をめざします。
17年前、ぼくはカンザーで植林をしたと書きましたが、
恥ずかしながらいかんせん昔のことで、どこに植えたか12歳の記憶はまっしろです。
(焼き付いたはずなのに、適当だな・・・)
というわけで、タイさんチョイスのヴァム・サット観光地区をめざします。
ぼくは砂浜が見たかったのだけれど。
砂浜ルートには途中、
サルの島やワニ釣り体験ができるエリアがありますので、
どちらにいっても何かしらのアトラクションがあります。
「マングローブ的な森の道」とヴァム・サット(Vàm Sát)観光地区をむすぶのは
リー・ニョン(Lý Nhơn)通りです。
「リー・ニョン」はカンザー地区西側一帯の名前でもあります。
地図右上の曲り角から、マーカーを置いたヴァム・サット(Vàm Sát)観光地区まで、
リー・ニョン(Lý Nhơn)通りをひたすら進みます。
途中、タイさんがおもむろに・・・
(新鮮な魚介類・・・)
と、そう売り文句を掲げた店を見てつぶやきます。
そこから100メートルほど行った一般の方の家のところで、
バイクを止めるタイさん。
タイさん:ちょっと、休憩しようぜ。
ぼく:えー!間隔みじかいな!
タイさん:(無視)おーい!だれかいませんかー!?
(家のおばちゃんあらわる)
タイさん:お茶のませてもらえます?
おばちゃん:はいはーい
タイさん:あそこの店の魚介どう?うまい?
おばちゃん:あー、あそこはなかなかよ~。養殖ものじゃなくて、店の主人が直接捕ってきた天然の貝とかカニとかやからねぇ!
タイさん:よし!じゃあおばちゃんに金わたすから買ってきてちょーだい!今9時半か・・・11時くらいに戻ってくるから料理しといてもらえます?この船着場で買ってきたのもあとでここで食べさしてもらいまっさかい。あ、その前に品定めしたいからちょっと買ってきてもらえます?
おばちゃん:はいはーい
ぼく:(えー!)
(数分後)
おばちゃん:買ってきたよーん
と、いうわけで、
見知らぬ家のおばちゃんに買い物から料理までをことづけたタイさん。
ぼくもベトナムに関わって長いですが、こんな展開は初めてです。
顔出しNGのベトナム人に、ふたり同時にご一緒したのも初めてです。
早く森の奥までいきましょうよ!!
放し飼いのにわとりが、
おいしそうに何かをはんでいました。
そういや、
鶏インフルって今だいじょうぶなのかしら・・・。
(つづく)
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