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Jute

様々な用途に利用される緑黄色野菜

モロヘイヤ

Corchorus-capsularis L.

Jute
White jute

Rau đay
Chi đay
Đay trái tròn

熱帯から亜熱帯で成長する、シナノキ科の低木。
本来は繊維をとる目的で栽培され、
繊維用としてはインド・バングラディッシュが主な生産地。
英語でJuteと言うが、
Juteと呼ばれる植物にはコウマとシマツナソの2種類があり、
ベトナムで主に食用として栽培されるのは前者。
(後者は日本でもモロヘイヤとしてポピュラーである)

ベトナム語ではRau đayといい、
茎は薄い赤紫で、葉もやや赤みを帯びる。
若葉を食用とし、独特の苦みや解熱作用があり、
ゆでたり刻んだりすることでムチンによる特有の粘りが生じる。

カニのスープ(Canh Cua)や、
カニのスープ麺(Bún Riêu Cua)には欠かせない薬味である。
また家庭料理においても夏にヘチマと干しエビのスープによく使われる。

ビタミンC、ビタミンB、カロテン、カルシウムのほか、
抗酸化作用のあるクエルセチンを多く含むので、薬品用にも重宝されている。
また授乳期の女性の乳を出やすくするとされ、
出産直後の週に毎日、
その後は週に数回、
本種の葉っぱを使用したスープを摂ることにより、
乳の出・質ともに良くなるという。

目にする機会はほとんどないと思われるが、
種子には強い毒性があるので口にしないよう注意したい。

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