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Pacific seabream

世界の海を席巻する、クロダイ中のクロダイ。

ナンヨウチヌ

Acanthopagrus pacificus

Pacific seabream
Black bream

Cá tráp đen

スズキ目タイ科クロダイ属の、ナンヨウチヌ。
日本の南西諸島、東・南シナ海、インド洋、アフリカ東部、紅海などに棲む。
ベトナムでも北部から南部まで水揚げがある。
淡水に強く、マングローブ林などの汽水域でもしばしば見かけられる。

日本のクロダイ(チヌ)やミナミクロダイと酷似するが、
二種ともにベトナムの海域には生息が確認されていない。

全長60センチほどまで成長し、
体高がきわめて高く見た目がよく似たキチヌよりも黒っぽい。

上品な白身には秋から冬にかけて脂がのり、
特に刺身にすると美味しい。

ベトナムでは生食することはごく稀で、
Cá kho tộ と呼ばれる白身の魚を甘辛く煮つけた料理が有名。
日本で紹介されるレシピでは普通川魚を材料としているが、
現地の海沿いの街では、むしろ本種をはじめとする海水魚を使うことが多い。

ベトナム語でタイ科の魚をCá tráp といい、
本種のCá tráp đen は「黒いダイ」という意味。

なお、分類学上では、
本種ではなくゴールドシルク・シーブリーム(学名:Acanthopagrus berda)を
ナンヨウチヌとする説もある。

見分け方

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