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Tille trevally

ギンガメアジ、ロウニンアジとの見分けは困難!?

ミナミギンガメアジ

Tille trevally

Cá khế

スズキ目アジ科ギンガメアジ属に分類される、ミナミギンガメアジ。
生息海域は山口以南、インド洋、太平洋。
ベトナムでも北部から南部まで水揚げがあり、
季節を問わず口にできる魚であるが、特に11月~1月が最も美味。
ベトナムでは食用魚として大変重要な魚である。

全長60センチほどまで成長するが、日本では暖流に乗った若い魚が主なため、
水揚げされるのはおおむね小型。
また、鹿児島などではギンガメアジと同様の扱いである。

ベトナムではギンガメアジ属は総じてCá khếと呼ばれ、
本種もその例外ではないが、外見上特筆すべき特徴がある場合などには、
Cá khế vây vàng(ジャイアント・トレバリー)
Cá khế chấm vàng(ブルー・トレバリー)
のようにより詳しい名で呼ばれる。

一般的に大型になるほど大味で刺身には向かないが、
小型のものは歯ごたえがあり、
甘く、脂ががのっていて大変美味である。
ベトナムでは揚げて食べるのが一般的で、揚げても軽い口当たりで美味しい。
現地の市場で新鮮なものをみかけたら、ぜひ刺身にして食べてみたい魚である。

見分け方
本種は同じギンガメアジ属のギンガメアジ・ロウニンアジと非常によく似ているが、
以下の点で見分けられる。

  • 幼魚は白みを帯びた黄色または銀色である。
  • 他の二種と比べて口のラインが丸い。
  • 稜鱗(ぜいご)が黒くならない(緑っぽくなる)。

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