ベトナムで注意したい病気と対策

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ベトナムで注意したい病気や体調不良は、
暑さ・日差し・冷房などによるもの、食べ物や水によるもの、蚊や動物を介する感染症に大きく分けられます。
短期旅行で都市部を中心に滞在する場合でも、食あたり、熱中症、日焼け、冷房による体調不良、虫刺されは十分に起こり得ます。
一方で、長期滞在、地方・農村部への訪問、屋台中心の食事、動物との接触が多い旅では、感染症への備えもより重要になります。

この記事の内容は 2026年7月時点 の一般情報です。
感染症の流行状況、医療機関の診療体制、海外旅行保険の提携病院などは変更される場合があります。
出発前には、厚生労働省検疫所、外務省、在ベトナム日本国大使館・総領事館、加入する海外旅行保険会社などの最新情報を必ずご自身でも確認してください。

目次

自己管理

ベトナムで体調を崩さないために大切なのは、特別なことよりも基本です。
水に気をつける、火の通ったものを食べる、手を清潔にする、蚊に刺されないようにする、無理な日程を組まない。
このあたりを守るだけでも、旅先で寝込むリスクはかなり下げられます。
旅の思い出が「ホテルの天井を見ていた」だけになるのは、なかなか切ないものです。

飲食物に気をつける

水道水は飲まず、ミネラルウォーターを利用しましょう。歯みがき程度なら問題にならないことも多いですが、短期旅行では無理をしないのが無難です。ペットボトルの封が開いていないかも確認しておくと安心です。
ローカル店の氷は、衛生状態がわからない場合があります。心配な場合は氷なしで注文しましょう。冷たい飲み物の誘惑は強いですが、お腹はわりと正直です。
生野菜衛生状態が不安な店では、生野菜や香草を無理に食べないほうが安全です。ベトナム料理に香草はつきものですが、体調や店の様子を見て判断しましょう。
カットフルーツ路上や市場でカット済みのフルーツを買う場合は、保存状態に注意が必要です。できれば丸ごとの果物を買い、自分で洗って切るほうが安心です。
魚介類魚介類や貝類は、できるだけ十分に加熱されたものを食べましょう。生ものは鮮度や衛生管理が読みにくいため、短期旅行では避けるのが無難です。
屋台・ローカル食堂屋台やローカル食堂を楽しむなら、客の回転がよく、調理直後の熱い料理を出している店を選びましょう。置きっぱなしの料理や常温で長く放置されたものは避けたほうが安全です。

暑さ・虫・動物に気をつける

帽子・日差し対策ベトナムの日差しは強く、都市歩きでも体力を消耗します。帽子、日焼け止め、サングラス、こまめな水分補給を意識しましょう。日本で帽子をかぶらない人も、ベトナムではかぶる価値があります。
熱中症暑い時間帯に長時間歩くと、熱中症になることがあります。頭痛、めまい、吐き気、強いだるさがある場合は、涼しい場所で休み、水分と塩分を補給しましょう。無理な観光スケジュールは、だいたい暑さに負けます。
蚊はデング熱、日本脳炎、マラリアなどを媒介することがあります。都市部でもデング熱には注意が必要です。虫よけ、長袖・長ズボン、蚊の多い場所を避けるなど、刺されない対策が基本です。
動物犬、猫、猿などには不用意に近づかないようにしましょう。狂犬病のリスクがあるため、かわいく見えても触らないのが安全です。噛まれたり引っかかれたりした場合は、すぐに傷口を洗い、医療機関へ相談してください。
川・沼・水辺地方の川や沼、田んぼ、水路などでは、寄生虫や細菌への注意が必要です。素足で入る、傷がある状態で水に触れる、よくわからない淡水で泳ぐといった行動は避けましょう。
冷房・扇風機暑い国ほど、室内の冷房が強いことがあります。冷房の効いた部屋で薄着のまま寝ると体調を崩しやすいので、薄手の羽織りものを用意しておくと便利です。

医療事情と病院

ベトナムの都市部には、外国人向けのクリニックや国際病院、日本語対応の窓口を持つ医療機関があります。
ただし、診療時間、対応言語、診療科、保険の利用可否、予約方法は変わることがあります。
旅行前に、滞在先周辺で利用できる病院と、加入している海外旅行保険の提携医療機関を確認しておきましょう。

重い下痢、高熱、激しい腹痛、血便、意識がぼんやりする、強い脱水症状、動物に噛まれた、交通事故に遭った。
こうした場合は、自己判断で様子を見すぎず、早めに医療機関へ相談してください。
海外では「もう少し我慢してから」が、あとで高くつくことがあります。

持病がある方は、普段使っている薬を必要量持参し、薬の名前や成分がわかる資料も用意しておくと安心です。
現地薬局で薬を購入できる場合もありますが、成分や用量が日本と異なることがあります。
特に抗生物質は、自己判断で使うと副作用や薬剤耐性の問題につながるため、医師の判断に従いましょう。

出発前に確認しておきたいこと

海外旅行保険キャッシュレス診療の対象病院、緊急連絡先、通訳対応の有無を確認しておきましょう。保険証券やカードは、スマホだけでなく紙でも持っておくと安心です。
病院リストハノイ、ホーチミン市、ダナンなど滞在都市ごとに、外国人対応の病院を調べておきましょう。古い電話番号や住所を信じすぎず、病院公式サイトや保険会社の案内で確認するのが安全です。
薬の情報処方薬を持参する場合は、薬名、成分、服用量がわかる情報を用意しておくと、現地で説明しやすくなります。
緊急連絡先家族、保険会社、カード会社、宿泊先、日本大使館・総領事館の連絡先をまとめておきましょう。スマホが壊れたとき用に、紙のメモもあると強いです。

ベトナムで注意したい病気

健康管理に気をつけていても、旅先では体調を崩すことがあります。
大切なのは、よくある症状を軽く見すぎないことと、危ないサインが出たときに早めに受診することです。
以下は、ベトナム渡航時に注意したい主な病気や体調不良です。

旅行者下痢症・食中毒食べ物や水を通じて起こる下痢、腹痛、吐き気、嘔吐、発熱などです。軽症なら水分補給と休養で改善することもありますが、高熱、血便、強い腹痛、脱水、長引く下痢がある場合は医療機関へ。下痢止めを自己判断で使うとよくない場合もあります。
デング熱蚊に刺されることで感染するウイルス感染症です。高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹などが出ることがあります。ベトナムでは全土で注意が必要で、雨期に増えやすい病気です。疑わしい場合は医療機関へ相談しましょう。
マラリア蚊が媒介する寄生虫感染症です。ベトナムでは都市部よりも、一部の山岳・森林地域などで注意が必要です。発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛などが出ることがあります。該当地域へ行く場合は、事前にトラベルクリニックで相談しましょう。
A型肝炎汚染された食べ物や水を通じて感染することがあります。発熱、だるさ、食欲不振、黄疸などが出る場合があります。ローカル食を楽しむ方、長期滞在者、地方へ行く方は、渡航前のワクチン接種も検討対象です。
B型肝炎血液や体液を通じて感染する病気です。医療行為、けが、長期滞在などが関係する場合があります。接種歴が不明な方は、渡航前に医師へ相談しておくと安心です。
狂犬病犬、猫、猿、コウモリなどに噛まれたり引っかかれたりすることで感染する可能性があります。発症すると極めて危険な病気です。動物に接触しないこと、噛まれたらすぐ洗うこと、すぐ受診することが大切です。
日本脳炎蚊を介して感染する病気です。農村部、田んぼの多い地域、長期滞在、屋外活動が多い場合は注意が必要です。ワクチン接種歴と旅の内容に応じて、医師に相談しましょう。
腸チフス汚染された食べ物や水を通じて感染することがあります。発熱、腹痛、下痢または便秘などが出ることがあります。衛生状態が不安な地域で食事をする場合や長期滞在では注意が必要です。
寄生虫・原虫生もの、十分に加熱されていない魚介類、淡水との接触、裸足での歩行などがリスクになる場合があります。腹痛、下痢、体重減少、皮膚症状などが続く場合は受診しましょう。
鳥インフルエンザ生きた鳥、家禽市場、養鶏場などへの不用意な接触は避けましょう。鶏肉や卵は十分に加熱されたものを食べるのが基本です。旅行者が通常の観光で過度に心配する必要はありませんが、鳥との濃厚接触は避けるべきです。
HIV/AIDS血液や体液を介して感染する病気です。性的接触、注射器の共用、不衛生な医療行為などがリスクになります。旅行中も基本的な予防行動を守りましょう。
皮膚トラブル暑さ、湿気、汗、虫刺され、かぶれなどで皮膚トラブルが起こることがあります。あせも、湿疹、虫刺されが悪化した場合は、かき壊さず、必要に応じて薬局や医療機関で相談しましょう。

まとめ:怖がりすぎず、でも油断しすぎない

ベトナム旅行で大切なのは、必要以上に怖がることではなく、基本的な対策をきちんと取ることです。
水と食べ物に気をつける、蚊に刺されないようにする、動物に近づかない、暑さで無理をしない、体調が悪いときは早めに休む。
この基本を守るだけでも、多くのトラブルは避けやすくなります。

それでも高熱、強い腹痛、血便、長引く下痢、脱水、動物に噛まれた傷などがある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
旅先での我慢大会は、だいたい誰も得をしません。
元気に食べて、歩いて、帰国するための準備として、健康管理も旅の計画に入れておきましょう。

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