2014-2015 ホーチミンの年越し!ハスのつぼみが火を噴いた!
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あけまして、ふむにちわ!
年に一回しかできない挨拶を終えて、
アパートの部屋でふむ吉さんの立像とふたりきり、
こんな年のはじまりで大丈夫だろうかと不安でいっぱいのゾースケです。
あらためて、ふむにちわ!
年が明けましたね!
ベトナムの年越しは国旗が家々に飾られるくらいで、
約ひと月後の太陰暦の旧正月のほうを盛大に祝います。
ですから、2014年の大晦日はホーチミンのアパートで、
紅白でも見ながら寝酒かしらなんてつもりでいました。
とはいっても、太陽暦の正月にもいちおうイベントがあります。
それは・・・
花火!
何度か書いてきたのでご存じかもしれませんが、
ぼくはいま一時的に、家族を日本に残してひとりホーチミンにいます。
一人のぼくが、語りかけます。
29年間の人生で、いまだかつてひとりきりで花火を見に行ったことがあるだろうか。
いや、ない。
ひとりで行くくらいなら、お腹を壊してトイレから離れられないほうがマシだ。
もう一人のぼくが、言葉を返します。
でも、ふむベトをやっているのに年越しのイベントに行かないでいいの!?
いや、行かなければ!
たとえひとりであっても、行けばなにかあるはずだ!
という具合に、
31日の朝から葛藤をくりかえした結果、
行くことにしましたよ!花火に男ひとり!
というわけで、夜11時半ころ街へくりだします。
今年はあのハスのつぼみと、
ダムセン公園(Công viên Đầm Sen)で花火が上がるとの情報を得て、
なじみのあるハスのつぼみのほうへ行くことにしました。
はすのつぼみ近くのチャン・フン・ダオ像の広場はすでに人だらけ。
ここへ来るまでにバイクの大渋滞を抜けねばなりませんでしたが、
普段徒歩5分の道のりが、20分もかかってしまいました。
バイクで来るのであれば、1時間以上前に来て場所を確保しないと、
花火の見えるポイントへはたどり着けそうにありません。
チャン・フン・ダオさんのポーズが、
「まあ、そう押すなよ!」と人々をさとしているようです。
チャン・フン・ダオさんのポーズが、
「えー、ひとりできたのけー」とぼくを指さしているようです。
結局人ごみに巻かれ、ぼくも動けなくなってしまいました。
もう、あと五分で新しい年になります!
花火が、上がるのです!
とその前に、ハスのつぼみの姿を確認しておきましょう。
これです。
正式名称は、ビテクスコ・フィナンシャル・タワー。
ベトナムのシンボル、ハスの花のつぼみがモチーフです。
これの、どこからどんなふうに花火が上がるのか、
ひとりで来たぼくにとって興味はもはやそこだけです。
2014年への後ろめたさも、
新たな年へのカウントダウンも、どうだっていいのです!
高層ビルから花火があがるという、
日本じゃ考えられない破天荒なイベントは、
どんなもんじゃい!
と、悶々としている最中、年があけました。
あ、そのままか!
うーん、そのままだ!
ちょ、ちょっと!だいじょうぶなの!?
キャーキャー!!
日本の繊細な花火とは一線を画す、ベトナムの花火。
とにかく大きな爆音で、派手な演出で、楽しもう。
そんな感じの花火です。
そして、日本では「たまや~」なんて言う人も少なく、
静かに夜空の花に目を輝かせるものですが、
ベトナムでは、花火は歓声とともに見るものです。
クライマックスを動画にしましたので、
その歓声とともにどうぞ。
たくさんの人が、ハスの開花を記録していました。
スマートフォンが、いっぱい。
ベトナムも、変わりました。
約15分間の花火が終わると、
ひとときの開花を誇ったハスの花は、
またつぼみにもどり、新年のあいさつを映します。
あけまして、あめでとう!
花火が終わると、みなそそくさと家路につきます。
しかし、あまりにもバイクの数が多すぎて、
ぼくを含め徒歩の人はバイクの間をぬうように歩をすすめていましたが、
大量のバイクがエンジンをかけて動き出すのは、
花火が終わってから約20分後。
花火のあとエンジンをかけて再び走りだすまでのあいだに、
みな思い思いに、ハスの花のようにかぐわしくうるわしい新年を、
胸に想い描いていたのかもしれません。
ハスの花のように、新しい年がみなさまにとって、
多くの幸運とうれしさをもたらしますことを祈ります!
来年は、ぼくも家族で新年を迎えられますように。
行きが20分だったのに対し、
帰りは40分もかかってしまいました。
そして、暗がりにぶら下がる不気味なおじいさんを発見したのです。
ど、どんまい!
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