【おふくろの味】アヒルとサカナとキャベツと豚と。

ふむにちわ!
今日のベトナムごはんは・・・

おふくろの味!

居候している身にとって、
その家のお母さんの料理の腕の良し悪しは死活問題。
ぼくの居候先のお母さんの場合は、
手をかけないのにうまい!
といったところでしょうか。

いや、ほとんどの場合、
毎日毎日、に手のかかるものを作ることはないでしょう。
手のかかるものはお店で食べる。
家ではさっと調理できるメニューで済ます。
これがベトナムのスタイル。
というか、どの国でもそうかしら。

いずれにしても、
うちのベトナムお母さんは手抜きがじょうず。
こうして記事にされていることを知っても全く気負うことなく、
「うまいけれども手抜きな料理」を出してくれます。
さて、そんな彼女の今日のお盆を見てみましょう!

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ちなみに写真のようなお盆はベトナム語で mâm(マム)といい、
家庭の食事風景には欠かせないアイテムです。

脂ののった、茹でアヒル

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今日はお母さんのふところに余裕があったため、
奮発して茹でアヒルを半身購入したもよう。
ローカルなフォー一杯が20,000ドン(約110円)ですから、
半身で75,000ドン(約410円)のアヒルはちょっとしたぜいたくです。

アヒルはベトナムでは全国的に食べられる食材で、
にわとりよりも柔らかく、脂がのっています。
写真から、わかるでしょうか。
つややかな脂のかがやき。
人々はアヒルのおいしい脂の味を「あまい」(ngọt)と言いあらわします。
そんな「あまい」アヒルに欠かせない調味料といえば・・・

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こちら、muối chanh ớt です。
前から訳すと、塩・ライム・とうがらし。
文字どおり、塩にライムを絞ったものにとうがらしを加えたものです。
しょっぱ辛さがアヒルのあまみとうまみを引き出してくれるのです!

ハゼのような魚の、なんだか変なおかず

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こちらはお母さんの本日の手抜きメニュー。
見た目がとても怪しいこのメニューの正体は、
Cá bống と呼ばれるハゼのような海水魚。
棒だらのような乾物をラードと砂糖で仕上げたものです。
お母さんいわく、
ほんとは戻して柔らかく煮るのだけれど、
時間がかかるからさっと水で洗ってカリカリに揚げたった!
とのこと。
砂糖を加えることで戻しが不十分でも食べられる固さになるそうです。
とてもあやしいですが、
砂糖がカラメル状になっていることから、
200度近い温度で熱されたことになりますね。
だから柔らかくなるのかどうかは不明だけれど。。

本日の野菜はキャベツ!

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お盆のなかまたちに欠かせない野菜。
この日はキャベツの炒め物。
汁ものがないけどこの炒め物の汁でがまんしろ!
と、お母さん。
キャベツとトマトをラードと肉かすで炒めたもので、
なんだか富士宮やきそばを思わせる味でした。

ちなみに今回登場したラードは自家製です。

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ご覧ください!
この豚のあぶらのかたまり!
こんなものが家の近くの市場で手に入るのですから、
日本では考えられないですね。

今日のマネーのふむ吉(トラ)

最後に、今日のマネーのふむ吉です。

ゆでアヒル半身:75,000ドン(約410円)
ハゼのような魚の乾物:25,000ドン(約135円)
キャベツ半玉トマト一個:10,000ドン(約50円)

それでは今日も、ごちそうさま!

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