【おふくろの味】ホルモン、マムトムがなくても食べれるモン
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- ベトナムごはん(ハノイ)
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ふむにちわ!
ふむベトのゾースケです。
今日のベトナムごはんは・・・
おふくろの味!
八年前、ハノイに留学で来ていたときぼくは縁あって、
ある一般家庭にお世話になっていました。
そして、今ハノイでの滞在先も、その家庭。
月日は流れたけれど、あたたかく迎えてもらいました。
ホテル代がまるまる浮くということも、ありがたい。
娘たちの学校への送り迎えや、家の掃除や洗濯、洗い物など、
いろいろ代償はあるのだけれど。
というわけで、
今回は居候先のお母さんの手料理です。
家庭料理にいちいち献立の名前をつけるのも野暮なので、
ひとくくりにして「おふくろの味」!
ぼくの、第二のふるさとの味です。
これぞ、ベトナム一般家庭の食事風景
ベトナムといえば、フォーや生春巻きは知っていても、
一般家庭の食事がどのようなものかはあまり知られていないのではないでしょうか。
すくなくともふむベトでは、初公開!
これがベトナム庶民の食事風景であーる!
えー、それはつまり、写真のままです。
おおきなお盆に、いろいろのっていますね。
ひとつは主菜。
たんぱく源となるメニューです。
そして、副菜。
おおよそ、ゆでた野菜です。
そして、スープ。
多くは、ゆでた野菜のゆで汁です。
主菜!ブタのホルモン!
今日の主役はブタのホルモン。
日本でブタのホルモンといえば、
こてっちゃんかホルモン焼き肉ですね。
ベトナムでもいろいろ食べ方がありますが、
もっとも一般的なのが、ゆでただけ。
目には目を、臭みやクセの強いものと一緒に食べます。
その代表格が、知る人ぞ知る、マムトム。
マムトムはベトナム語で tôm とかき、「エビの塩辛」の意です。
ベトナム料理は好きでもマムトムだけは無理!
という日本人がほとんどであるほど、
スーパーミラクルボーダレスくさいです。
ぼくはできれば食べたくないという程度なのですが、
この日はお母さんのうっかりでマムトムはなし。
バジルの一種、húng chó 。
香りの強い香草で、犬肉にもよく合わせます。
(注!ベトナム北部では犬肉を食べます)
とにかくいろいろです!(もうめんどくさい)
血こごりの腸詰が日本では見られないものですね。
気を利かせての、ふつうの肉
お母さんはぼくがいまだに、
学生時代のような大食漢だと思い込んでいます。
ホルモンじゃご飯はすすまぬだろうと、
普通の肉を濃い目に味付けたものを出してくれます。
今日のご飯のお供は写真のとおり、
豚肉をヌックマムで味付けして炒めたもの。
炒めたといっても、多めの油で調理します。
ベトナムでは使う油の量で「炒める」「揚げる」を区別しますが、
今日のものはどちらかというと「揚げる」のほう。
揚げものというには少ないけれど、
炒めものとは言えないほどの油の量です。
今日のメニューはお母さんいわく、Thịt lợn rán cháy cạnh 。
Thịt は「肉」。
lợn は「ブタ」。
(南部では と言います)
cháy は「焦がす」、cạnh は「ふち」。
ふちを焦がし揚げにしたブタ肉、というところでしょうか。
「ふちを焦がす」ところまで言ってしまうのがおもしろい。
大衆の野菜、空芯菜
日本でも数年前からスーパーで見かけるようになった空芯菜。
ベトナムでは最もよく食べられると言っても過言ではないほど、
とてもポピュラーな野菜です。
ゆでたものを、ヌックマムだれにつけて食べる、
これももっとも一般的な食べ方です。
若さって、すごい
もういい歳だから、胃袋が縮んで食べられない。
そう言っても大量のごはんをたいてくれるお母さん。
「あんた、8杯くらいはペロリだったでしょうに!」
と言ってどんどんよそってくれるのですが、
若いということは、元気なんだということを、
ハノイに戻って痛感しているこの頃です。
今回はふた月ほどの滞在ですが、
なんといってもおいしいおふくろの味、
お母さんに言われるがままに食べ続ける予定ですので、
テトが明けるころにはぽっちゃり系になっていることでしょう。
ふぅ~、ごちそうさま!
え、まだ米あるの!!?
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