Vietnam Foodspedia
Black glutinous rice
黒もち米
黒っぽい紫の色で、ヨーグルトのおやつにもなるもち米です。
黒もち米(黒紫色の米粒を持つもち米の総称。単一の品種名ではない。)
Black glutinous rice(色のあるもち米を指す一般的な英語表現で、単一品種名ではない。)Purple glutinous rice(紫色の穀粒を強調した呼び名。)
Nếp cẩm(cẩm は紫がかった濃い色を表す語。nếp than と区別して、丸みや淡色部分のある粒を指す販売例がある。)Nếp than(than は「炭」。濃い黒紫色の穀粒を指し、nếp cẩm と同じ料理名に併記されることも、別商品として区別されることもある。)
どんな食材?
紫から黒紫色の米粒を持つもち米。暗い色は主に粒の外側に残る色素によるもので、炊き上がると米粒や煮汁が紫色を帯びる。
一粒の大きさは普段の米粒と同じ程度だが、丸みのあるものから細長いものまで商品によって形は異なる。加熱すると粒が膨らみ、もち米らしい粘りと弾力が出る。甘い料理では、米そのものの穏やかな甘みともちもちした歯ごたえを楽しめる。
ベトナムでの使われ方
ベトナムで甘いデザートやおこわ、発酵させた米料理に使われる。炊くと米粒が柔らかくなり、もち米らしい粘りと弾力が生まれる。黒紫色のご飯は、砂糖やココナッツミルクと合わせた甘い食べ方にもよく合う。
カフェで楽しめるデザートの一つが、sữa chua nếp cẩm(黒もち米入りヨーグルト)。黒もち米を柔らかく煮て砂糖で甘みを付け、冷ましてからヨーグルトをかける。ココナッツミルクや香り付けのパンダンリーフを加える作り方もある。米粒のもちもちした食感に、ヨーグルトの酸味とまろやかさが重なる。ハノイのカフェでも提供されるデザートで、nếp than の名で売られる黒もち米を使うレシピもある。
黒もち米は、ベトナムの年中行事にも登場する。北部では旧暦5月5日の端午節(Tết Đoan Ngọ)に、cơm rượu nếp cẩm という発酵もち米を食べる習慣がある。炊いて冷ました黒もち米に発酵種を混ぜて寝かせると、米粒に甘みとほのかな酒の香りが生まれ、発酵による汁も出てくる。端午節には体内の「虫を退治する」という伝統的な願いが込められており、黒もち米の発酵料理もその習慣と結び付いている。
見分け方
黒い色だけではもち米でない種類の黒米と区別できない。袋の nếp(もち米)という表示を確認する。



