予防接種について

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ベトナム旅行・滞在前に確認しておきたい予防接種についてまとめます。
短期の観光旅行で、都市部を中心に一般的なホテルやレストランを利用する場合、
追加の予防接種が必須になるケースは多くありません。
ただし、長期滞在、地方・農村部への訪問、屋台中心の食事、動物と接触する可能性がある旅では、
出発前にワクチン接種を検討しておくと安心です。

この記事の内容は 2026年7月時点 の一般情報です。
必要な予防接種は、渡航先、滞在期間、旅行スタイル、年齢、基礎疾患、過去の接種歴によって変わります。
出発前には、厚生労働省検疫所、外務省、トラベルクリニック、かかりつけ医などで最新情報を確認してください。

目次

短期旅行でも、まずは基本の感染症対策を

日本からの短期ツアーや、ハノイ・ホーチミン市・ダナンなど都市部中心の旅行であれば、
予防接種を大量に追加しなければ行けない、というわけではありません。
ただし、「ワクチンを打たない=何もしなくてよい」ではありません。
旅先で体調を崩すと、せっかくの予定が一気に「ホテルで寝る旅」になります。

まず気をつけたいのは、食べ物・水・蚊・動物です。
生水を飲まない、生氷を避ける、火の通ったものを食べる、手を清潔にする、虫よけを使う、
野犬や猫、猿などの動物に不用意に近づかない。
このあたりは地味ですが、かなり大事です。

接種を検討したい主なワクチン

ベトナム渡航前に検討されることが多いワクチンは、
A型肝炎、B型肝炎、破傷風、狂犬病、日本脳炎、腸チフス、麻疹、季節性インフルエンザなどです。
すべての人に全部必要という意味ではありません。
旅の内容に合わせて、医師と相談しながら優先順位を決めるのが現実的です。

A型肝炎

A型肝炎は、食べ物や水を通じて感染することがあります。
屋台、ローカル食堂、市場の食事を楽しみたい方、地方にも行く方、長期滞在の方は、
接種を検討する価値が高いワクチンです。
「ベトナムに行くなら食べ歩きが本番」という方ほど、胃袋だけでなく肝臓の守りも考えておきましょう。

B型肝炎

B型肝炎は、血液や体液を通じて感染する病気です。
医療行為、けが、長期滞在、現地での生活接触が多い場合などは、接種歴を確認しておくと安心です。
日本で定期接種化される前に生まれた世代は、未接種の可能性もあるため、必要に応じて医師に相談しましょう。

破傷風

破傷風は、土やほこりの中にいる菌が傷口から入ることで発症することがあります。
観光中の転倒、バイク移動、屋外活動、地方訪問など、意外とリスクの入口はあります。
子どものころに接種していても、年齢によっては追加接種が検討されます。

狂犬病

狂犬病は、発症すると極めて危険な感染症です。
犬だけでなく、猫、猿、コウモリなどにも注意が必要です。
地方や山間部へ行く方、動物に近づく可能性がある方、長期滞在者は、事前接種を検討しておくと安心です。
かわいい犬を見ても、旅先では「なでたい気持ち」を少し引っ込めるのが大人の判断です。

日本脳炎

日本脳炎は、蚊を介して感染する病気です。
都市部の短期旅行ではリスクが高くない場合もありますが、
農村部、田んぼの多い地域、長期滞在、屋外活動が多い旅では検討対象になります。
ワクチンだけでなく、虫よけ、長袖、蚊に刺されにくい宿選びも大切です。

腸チフス

腸チフスも、汚染された食べ物や水を通じて感染することがあります。
衛生状態が十分でない場所で食事をする可能性がある方、ローカル色の強い旅をする方、長期滞在の方は、
A型肝炎とあわせて相談されることが多いワクチンです。

麻疹・季節性インフルエンザ

海外渡航では、現地特有の感染症だけでなく、麻疹やインフルエンザのような一般的な感染症にも注意が必要です。
麻疹は感染力が強いため、自分の接種歴が不明な場合は確認しておくと安心です。
インフルエンザも、飛行機、空港、ホテル、観光地など人が多い場所では感染リスクがあります。

子ども連れの場合は、早めに接種計画を確認

子どもの場合は、まず日本の定期接種が予定どおり進んでいるかを確認しましょう。
そのうえで、渡航時期、年齢、滞在期間、現地での行動範囲に応じて、追加で必要なワクチンを検討します。
小児の予防接種は接種間隔や対象年齢が関係するため、出発直前にまとめてどうにかするのは難しいことがあります。

特に乳幼児は、日本国内の定期接種だけでもスケジュールが詰まりがちです。
ベトナムへの赴任、親族訪問、長期滞在が決まっている場合は、
できれば数か月前から小児科やトラベルクリニックに相談しておきましょう。
予防接種のスケジュール管理は、旅の準備というより、ほぼ小さなプロジェクトです。

予防接種は「出発直前」では間に合わないことがある

ワクチンの中には、複数回の接種が必要なものや、効果が出るまでに時間がかかるものがあります。
そのため、渡航直前になってから「全部打っておこう」と思っても、スケジュール上間に合わない場合があります。
長期滞在や地方訪問を予定している方は、少なくとも数週間前、できれば数か月前から確認しておくと安心です。

また、過去に接種済みのワクチンでも、追加接種が必要になることがあります。
母子手帳、接種記録、勤務先の健康管理記録などが残っている方は、事前に確認しておきましょう。
「昔たぶん打った気がする」は、医療現場ではあまり強いカードではありません。

まとめ:旅の内容に合わせて、必要なものだけを冷静に選ぶ

ベトナム渡航前の予防接種は、短期旅行か長期滞在か、都市部か地方か、ホテル中心かローカル生活寄りかで優先順位が変わります。
必要以上に怖がる必要はありませんが、何も確認しないまま出発するのもおすすめできません。
自分の旅のスタイルに合わせて、必要なワクチンと基本的な感染症対策を整理しておきましょう。

予防接種は、旅の楽しさを増やすものではありません。
でも、旅先で体調を崩す確率を下げ、安心して食べて、歩いて、眠るための土台になります。
ベトナムを元気に楽しむための、少し地味だけれど大切な準備です。

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