ざっくりベトナム

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ベトナムについて調べるとき、まず押さえておきたいのが、国名、国旗、人口、首都、言語、通貨、政治体制、経済、日本との関係といった基礎情報です。

この記事では、ベトナム社会主義共和国の基本情報を、素早く把握できるように整理しています。なお、人口・経済指標・政府要人などの数値や役職は、主に2012年〜2016年頃の資料をもとにしたものです。最新情報を確認する場合は、外務省、各国政府機関、国際機関などの公的資料を参照してください。

目次

ベトナムの正式名称と基本情報

ベトナムの正式名称は、ベトナム社会主義共和国です。ベトナム語では Cộng Hoà Xã Hội Chủ Nghĩa Việt Nam、英語では Socialist Republic of Viet Nam と表記されます。

略称としては、日本語では「ベトナム」または「ヴェトナム」、ベトナム語では Việt Nam、英語資料などでは SRV と表記されることがあります。

首都は Hà Nội(ハノイ)。ベトナム北部に位置する政治・行政の中心地です。

国土面積は約32万9,241平方キロメートルで、日本の約90%ほどの広さです。人口は2012年時点の国連人口計画推計で約8,970万人とされていました。

ベトナムの国旗「金星紅旗」

ベトナムの国旗

ベトナムの国旗は、日本語では金星紅旗と呼ばれます。ベトナム語では Cờ Đỏ Sao Vàng と書き、文字どおり「赤い旗に黄色い星」という意味です。

この旗はもともと、南ベトナムで反フランス運動の旗印として、革命家グエン・フー・ティエンによって掲げられたとされています。彼はその翌年、戦いの中で命を落としましたが、1945年にこの旗がベトナム民主共和国、いわゆる北ベトナムの国旗として制定されました。

1976年の南北統一後もこの国旗は引き継がれ、現在のベトナム社会主義共和国の国旗として使用されています。

中央にある五角の星は、労働者・農民・兵士・知識人・青年を表しています。赤色は、独立革命の中で流された血を象徴するとされています。

ベトナムの国歌

ベトナムの国歌は、進軍歌です。ベトナム語では Tiến Quân Ca と書き、「ティエン・クアン・カー」と読みます。

1945年にベトナム民主共和国の国歌として採用され、南北統一後の1976年に、ベトナム社会主義共和国の国歌となりました。

国歌を聴いてみたい方は、YouTubeなどで Tiến Quân Ca と検索してみるとよいでしょう。

民族・言語・宗教

ベトナムの民族構成は、キン族、つまり越人が約86%を占めています。そのほかに、53の少数民族が暮らしています。

公用語はベトナム語です。ベトナム語は Tiếng Việt と呼ばれ、キン語、安南語と呼ばれることもあります。少数民族の間でも、共通語としてベトナム語が使われます。

宗教は、仏教を中心に、キリスト教、イスラム教、カオダイ教、ホアハオ教、ヒンドゥー教など、多様な信仰が存在しています。統計上は「無宗教」とされる人も多い一方で、祖先信仰や民間信仰は生活の中に深く根づいています。

通貨と為替

ベトナムの通貨はドンです。ベトナム語では đồng、通貨記号としては VNĐ と表記されます。

ベトナムでは紙幣の桁が大きいため、旅行者は最初のうちは金額感覚に戸惑うかもしれません。買い物や両替の際には、ゼロの数をよく確認しましょう。

ベトナムの祝日・祭日

ベトナムには、新暦にもとづく祝日と、旧暦にもとづく祝日があります。最も重要なのは、旧正月であるテトです。

  • 1月1日:元日
  • 旧暦の大晦日〜1月3日頃:テト
  • 旧暦3月10日:フン王の命日
  • 4月30日:南部解放記念日
  • 5月1日:メーデー
  • 9月2日:国慶節・独立記念日

テト期間中は、公的機関だけでなく、多くの店舗やレストランも休みに入ります。旅行者にとっては、交通手段の確保や飲食店の営業状況に注意が必要な時期です。

政治体制

ベトナムの政体は、社会主義共和制です。合法政党はベトナム共産党のみで、共産党が政治の中心を担っています。

2016年〜2021年の第14期政府では、国家主席、共産党書記長、首相、国会議長などの主要ポストを中心に国家運営が行われていました。なお、政治指導者は時期によって変わるため、現在の体制を確認する際は最新資料を参照してください。

軍事と外交

ベトナムは徴兵制を採用しています。2012年頃の資料では、兵力は約48万人規模とされ、陸軍、海軍、防空・空軍で構成されています。

外交面では、全方位外交を掲げ、ASEAN諸国、アジア太平洋地域の国々をはじめ、近隣諸国との友好関係の拡大を重視しています。また、対外開放と国際社会への統合も重要な方針とされています。

ベトナム経済の基本情報

ベトナムの主要産業は、農林水産業、鉱業、軽工業などです。近年は製造業やサービス業も拡大し、外資系企業の進出先としても注目されています。

2012年時点の資料では、全国GDPは約1,377億米ドル、一人あたりGDPは約1,523米ドルとされていました。経済成長率は2012年上半期で4.9%、物価上昇率は9.2%とされています。

貿易相手国としては、輸出では米国、中国、日本、韓国、ドイツなど、輸入では中国、韓国、日本、台湾、シンガポールなどが挙げられていました。

2012年の貿易額は、輸出が約1,145億ドル、輸入が約1,138億ドルとされています。外国からの投資額は認可額ベースで約163億ドル、日本からの直接投資は約28.7億ドルとされていました。

日本との関係

日本とベトナムは、政治・経済・文化の各分野で関係を深めてきました。2013年は日越外交関係樹立40周年にあたり、「日越友好年」とされました。

2012年10月時点の在留邦人は11,194人、2012年12月時点の在日ベトナム人は52,364人とされています。現在では、留学、技能実習、就労、国際結婚、ビジネスなどを通じて、両国の人的交流はさらに広がっています。

政治関係

1991年のカンボジア和平合意後、日本はベトナムへの円借款を再開しました。その後、両国は「アジアにおける平和と繁栄のための戦略的パートナーシップ」を掲げ、首脳会談や共同声明を通じて関係を強化してきました。

経済関係

2011年時点の対日貿易では、ベトナムから日本への輸出品目として、原油、縫製品、輸送機器および部品などが挙げられています。日本からベトナムへの輸入品目としては、機械機器・部品、PC・電子機器・部品、鉄鋼などが挙げられていました。

日本は、ベトナムにとって主要な投資国・援助国のひとつです。インフラ整備、工業団地開発、人材育成、技術協力など、多くの分野で関係が続いています。

文化・学術交流

日本とベトナムの間では、文化イベントや学術交流も継続的に行われてきました。日本語教育、日本武道、文化遺産保存、映像・音楽イベント、大学間交流など、交流の形は多岐にわたります。

ベトナムフェスティバル、ホイアン日本祭り、音楽祭、大学間会議などを通じて、両国の距離は少しずつ近づいてきました。

ベトナムを知るための入口として

ベトナムは、若い人口、成長する経済、複雑な歴史、多民族社会、そして日本との深い関係を持つ国です。

基礎情報だけを見ても、ベトナムという国には、政治、経済、文化、歴史、言語、日本との関係など、多くの入口があります。

旅行、仕事、留学、移住、研究、あるいは日越交流。どの角度から関わるとしても、まずはこうした基礎情報を押さえておくことで、ベトナムという国の輪郭が少しずつ見えてくるはずです。

(一部、外務省ホームページ等の公的資料をもとに整理)

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