hhh

Yellowfin Seabream

日本のクロダイの代表だと思われている!?

キチヌ

Acanthopagrus latus

Yellowfin Seabream
Japanese bream

Cá tráp vây vàng
Cá tráp Nhật Bản

スズキ目タイ科クロダイ属の、キチヌ。
南日本、東・南シナ海、インド洋、豪州北岸の海域に棲む。
ベトナムでも北部から南部まで水揚げがある。
淡水に強く、
特に幼魚はマングローブ林などの汽水域でもしばしば見かけられる。

全長50センチほどまで成長するが、
市場に出回るのは30センチ前後のものがほとんど。
日本のクロダイ(チヌ)やナンヨウチヌよりも少し白っぽく、
クロダイ(チヌ)よりも体高が高いので扁平な印象。

日本ではクロダイ(チヌ)に比べて磯臭さが少ないとされ、
上品な白身には秋から冬にかけて脂がのり、特に刺身にすると美味しい。

ベトナムにCá kho tộ と呼ばれる白身の魚を甘辛く煮つけた料理があり、
日本で紹介されるレシピでは普通川魚を材料としているが、
現地の海沿いの街では、むしろ本種をはじめとする海水魚を使うことが多い。

和名・英名・ベトナム語名ともに、本種のひれが黄色いことが由来となっている。
また日本でよく水揚げがあることから、「日本のクロダイ」と呼ばれることもある。
ちなみに Cá tráp はベトナム語でタイ科の魚を指す。

見分け方
ベトナムの沿岸の街の市場には、
本種と似た魚でナンヨウチヌヘダイ、ゴールドシルク・シーブリームなどと共に並ぶが、
以下の点で見分けられる。
・腹びれ、尻びれ、尾びれ下部が黄色っぽい。
・ヘダイにも上記の特徴を持つ個体があるが、ヘダイは鼻のラインが丸いことで判別可能。
・ナンヨウチヌよりも白っぽい。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です