Vietnam Foodspedia
Duck meat
アヒル肉
鶏肉より色が濃く、皮下脂肪の存在感がある。煮込み、粥、和え物など幅広い料理に使われる。
Anas platyrhynchos(NCBI Taxonomyでは domestic duck、Pekin duck などをこの種に含める。)Anas platyrhynchos f. domestica(NCBI Taxonomyで Anas platyrhynchos の異名として扱われる家禽型の学名表記。)
アヒル肉(家禽化されたアヒルの生鮮肉。野生のカモ肉やバリケン肉は含めない。)
Duck meat(本項目では domestic duck に由来する生鮮肉を指す。)Domestic duck meat(野生のカモ類や Muscovy duck の肉と区別するための説明的表記。)
Thịt vịt(一般にアヒルの肉を表す。vịt xiêm/ngan と呼ばれるバリケンの肉は本項目では別扱い。)
どんな食材?
アヒル肉は、マガモを家禽化したアヒルの肉である。ベトナム語では thịt vịt と呼ばれ、生鮮では丸ごと下処理したものや骨付きのカット肉として流通する。筋肉は一般的な鶏肉より濃い色を呈し、皮の下には脂肪がつきやすい。脂肪は加熱中の香りや口当たりにも関わる。
食味や食感は品種、年齢、部位、加熱法で変わる。若い肉用アヒルでは加熱後にやわらかさとジューシーさが得られる一方、系統によって肉の硬さや脂肪量には差がある。アヒル肉らしい風味には脂質由来の香気成分や、うま味に関わる成分が寄与するため、皮付きの肉は脂のコクを生かす料理にも向く。
ベトナムでの使われ方
ベトナムでは、下処理済みの丸鶏ならぬ丸ごとのアヒルや、調理しやすいカット肉が生鮮品として売られている。家庭料理や外食では、煮る、煮込む、ゆでる、焼くなど幅広い加熱法に使われる。
Vịt nấu chao は、アヒル肉を発酵豆腐のチャオで味付けし、タロイモやココナッツウォーターと煮る料理で、ブンを添えたり、青菜を加える鍋仕立てでも食べられる。北部で知られる vịt om sấu では、アヒル肉をサウという酸味のある果実、香味野菜、タロイモなどとやわらかく煮込む。販売・料理資料にはこのほか、アヒル粥の cháo vịt、ゆでたアヒル肉を野菜と合わせる gỏi vịt、竹の子と煮る料理なども見られる。
