ソデボラ類

サザナミスイショウガイのイラスト
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Vietnam Foodspedia

Dog conch

ソデボラ類

殻から足を突き出して跳ねる巻貝。蒸して引き出す身の歯応えが楽しい海の一皿。

学

Laevistrombus canarium(構成種の例。旧組合せStrombus canarium。)Strombus canarium(旧属名による組合せ。)Conomurex luhuanus(構成種の例。文献中のStrombus luhuanus。)Strombus luhuanus(旧属名による組合せ。)

和

ソデボラ類(ベトナムで ốc nhảy と呼ばれる食用巻貝群を示す説明的な日本語表記。標準和名ではない。)サザナミスイショウガイ(Laevistrombus canarium の日本語掲載名。群に含まれる種の一つ。)マガキガイ(Conomurex luhuanus の和名。群に含まれる種の一つ。)

英

Dog conch(サザナミスイショウガイ(Laevistrombus canarium)の英名。群全体の英名ではない。)Strawberry conch(マガキガイ(Conomurex luhuanus)の英名。)Blood-mouthed conch(マガキガイに使われる別の英名。)

越

Ốc nhảy(殻の色による赤・白などの商品区分は、この総称の種名と必ずしも一致しない。)Ốc nhảy da vàng(黄色い殻皮を特徴とする Laevistrombus canarium の種別名。)Ốc nhảy đỏ lợi(マガキガイに対応する種別名。一般販売名の「ốc nhảy đỏ」との完全な同義は未確定。)

どんな食材?

Ốc nhảy(ソデボラ類)は、ベトナムの海で食材にされるソデボラ科の巻貝。殻の口から筋肉質の足を伸ばし、硬いふた状の部分を支えに体を跳ね上げる独特な動きをする。名前の ốc は「貝」、nhảy は「跳ぶ」という意味で、動きそのものが呼び名になっている。

殻は厚みのある巻貝らしい形で、種類によって色や口の形が異なる。例えば黄褐色の殻皮を持つサザナミスイショウガイは、大きな個体で殻の高さが約5.7~5.8cm。マガキガイも数cmほどの海巻貝で、どちらもこの食材名に結び付く種として知られる。

加熱した身は歯応えがあり、噛むと貝らしい甘みを感じる。殻から身を引き出して食べるため、殻付きの姿がそのまま食卓の楽しみになる。

ベトナムでの使われ方

殻付きのままレモングラスやショウガと一緒に蒸す ốc nhảy hấp sả は、貝の味を生かす食べ方。殻から取り出した身を塩・胡椒・ライムのたれに付け、熱いうちにつまむ。海辺の貝料理店では、食事だけでなく酒のつまみにもなる。

炒める料理では、刻んだレモングラスと唐辛子を利かせたり、バターとニンニクを絡めたりする。香りの強い調味料と、噛み応えのある身を合わせる料理だ。

南部ホーチミン市では生きた殻付きの貝が重量売りされ、南部の島フーコック(Phú Quốc)でも海産物として扱われる。フーコックの販売者は、海が穏やかな季節に潜って採る貝としても紹介している。

見分け方

Ốc nhảy という呼び名には種別名と販売上の色分けが重なる。種を区別するときは殻全体の赤白だけでなく、殻の口と殻皮を見る。

  • 黄色い殻皮:ốc nhảy da vàng とされるサザナミスイショウガイでは、黄褐色の薄い殻皮と細長い白っぽい殻口が特徴。
  • 赤い殻口の種:ốc nhảy đỏ lợi とされるマガキガイは殻口付近の赤みが手掛かり。販売上の「赤いオックニャイ」という色分けだけから種を決めるものではない。

なお、イラストは「サザナミスイショウガイ」がモデルである。

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