Vietnam Foodspedia
Blue swimming crab
タイワンガザミ
Ghẹ xanh と呼ばれ、青い斑紋と泳脚が目を引くワタリガニ。甘みのある身を蒸し物やタマリンド炒めなどで味わう。
Portunus pelagicus (Linnaeus, 1758)(WoRMS で受容される学名。)
タイワンガザミ(Portunus pelagicus の標準和名として用いられる。)
Blue swimming crab(英語の商業名として用いられる。)Flower crab(FAO の英名。)
Ghẹ xanh(ベトナムの水産資料で Portunus pelagicus に対応づけられる名称。)
どんな食材?
タイワンガザミは、後ろ脚の先が平たい櫂のようになったワタリガニ科の遊泳性カニの一種。ベトナムでは ghẹ xanh と呼ばれ、水産資料でもこの名が Portunus pelagicus に対応づけられている。雄は青い地色や白っぽい斑紋が目立ち、雌はより鈍い緑褐色〜茶褐色になる。
加熱した白い身には自然な甘みがあり、繊維に沿ってほぐれる食感がある。脚やはさみ、胴体の殻の内側から身を外して食べる。
ベトナムでの使われ方
ベトナムでは漁獲対象として扱われ、国内消費と輸出の双方に回る食用カニである。生きたままはもちろん、冷凍品としても流通する。沿岸の漁業では刺し網やかご・罠による漁獲も行われている。
家庭や飲食店向けの食材としては、丸ごと蒸す ghẹ hấp、タマリンドの酸味と甘みを絡める ghẹ rang me、塩味を利かせる炒め物、鍋、カニ粥などの例がある。蒸し物は身の甘みを生かす調理で、ソースを絡める料理では殻ごと加熱してから身を外して食べる。
見分け方
同じ遊泳性のカニでは、ジャノメガザミ Portunus sanguinolentus は甲羅の後半に大きな赤褐色の丸い斑点が3つ並ぶため見分けやすい。タイワンガザミにはこの3斑点がなく、雄では青い地色に淡い斑紋が広がる。雌は青色が弱く鈍い緑色系になるので、色だけでなく斑紋の出方と甲羅の形を合わせて見る。
Cua biển として扱われる Scylla 属のカニとは、甲羅やはさみの造りも異なる。タイワンガザミは甲羅の左右が強く張り出し、前縁の左右に9本の歯が並んで最後の1本が特に長い。後ろ脚の先は明瞭な櫂形で、泳ぐための脚になっている。ベトナムの水産規則でも ghẹ xanh は cua の Scylla 属とは別項目で扱われる。
