Vietnam Foodspedia
jackfruit
ジャックフルーツ
強い甘い香りをもつ熟果、料理に使う若い果実、ほくほくした種子まで食べられる大型の熱帯果実。
Artocarpus heterophyllus Lam.(Plants of the World Online が受容名として扱う。)Artocarpus integrifolius var. heterophyllus (Lam.) Pers.(Plants of the World Online が異名として扱う。)
ジャックフルーツ(英語名 jackfruit に由来する日本語での一般的な呼び名。)パラミツ(植物図鑑や公的資料でも使われる和名。ジャックフルーツと同じ種を指す。)
jackfruitjakfruit(英語資料で確認できる異綴り。)
Mít(Artocarpus heterophyllus の果樹・果実を指すベトナム語名。)Mít non(料理に使う若い・未熟な果実を表す呼び方。)
どんな食材?
ジャックフルーツはクワ科パンノキ属の熱帯果樹になる大きな果実で、表面は細かな突起のある厚い皮に覆われる。中には中心の芯を囲むように多数の果肉が並び、それぞれの果肉が楕円形の種子を包む。切ると白く粘る樹液が出るのも特徴。
熟すと果肉は黄から橙色になり、甘味と強い果実香が出る。食感は品種による幅が大きく、しっかりして歯切れのよいものから、やわらかくとろけるものまである。一方、若い果実は甘味がまだ少なく、白っぽくでんぷん質で、加熱して野菜のように使える。種子も食用になり、加熱するとほくほくした食感と栗を思わせる風味がある。
ベトナムでの使われ方
ベトナムでは mít と呼ばれ、熟した黄色い果肉はそのまま食べる。果肉を食べたあとに残る種子も、ゆでて軽食にする。
若い果実は mít non と呼ばれ、甘い果物になる前の段階を料理に使う。中部では、ゆでた若い果実を細かくして豚皮やエビ、香草、落花生などと和える gỏi mít non(若いジャックフルーツの和え物、mít trộn とも呼ばれる)があり、焼いたゴマ入りライスペーパーと合わせる例がある。Quảng Nam や Đà Nẵng 周辺では、若い果実をトビウオと煮込む料理や、スープにする食べ方も伝えられている。南部では豆腐と煮る精進料理や、ココナッツ水・醤油で煮る料理にも使われる。
見分け方
若い果実と熟果では外見と香りが変わる。未熟な果実は緑色で硬く、表面の突起が目立ち、切ると白い粘液が多い。熟してくると品種によって皮が淡緑から黄褐色寄りになり、突起が広がって平たくなり、特徴的な甘い香りが強くなる。色だけでは品種差があるため、香りや突起の変化などを合わせて見る。
