Vietnam Foodspedia
Black carp
アオウオ
貝類を主食とする黒いコイの仲間。北部の郷土料理にも使う淡水魚。
どんな食材?
アオウオは、コイに似た細長い体を持つ大型の淡水魚。背から体側にかけて青黒く、腹側は淡い灰色を帯びる。口元にひげはなく、川や湖では貝類をかみ砕いて食べる。
全長50〜100cmほどの個体も知られる魚で、一尾4〜10kgという大きな活魚で売られている。
身には自然な甘みがあり、脂は控えめで、加熱しても締まった食感が残る。厚く切って煮込むほか、香味野菜と蒸しても食べられる。
ベトナムでの使われ方
ベトナムでは、アオウオを大きな切り身にしてガランガル(ショウガ科の香辛料)や調味料と煮含める。濃い味を含んだ身は白いご飯に合わせる料理になる。生鮮のほか、切り身を煮た調理済み製品も売られている。
北部の Vũ Đại(ヴーダイ村として知られる地域)の郷土料理 cá kho は、魚を土鍋で長く煮込むもの。アオウオを使う業者では大きな魚を選び、長時間火にかけて身を締め、骨も柔らかく仕上げる。春、とりわけ旧正月のころの食べ物としても語られ、土鍋ごと贈る商品もある。
一方、cá trắm đen hấp bia はビールを使った蒸し魚。ショウガやレモングラス、ネギなどの香りを添え、甘みのある魚肉を温かいうちに食べる。
見分け方
よく似たソウギョとは、外見の複数の部分を合わせて見る。色だけでは個体差があり、確実な同定にはならない。
- 体色:アオウオは青黒い色が濃い。ソウギョは緑がかった褐色から黄みを帯びた色になりやすい。
- 頭の形:アオウオは相対的に細長い頭部。ソウギョは頭の前方が比較的深く見える傾向がある。
- のどの奥の歯:アオウオは貝を砕く臼歯状、ソウギョは植物をすりつぶす鋸歯状。



