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チャーバンナマズ
チャーバンナマズ
メコン川の河口で獲れる、「マングローブの実を食べるナマズ」を意味する大型ナマズです。
Pangasius mekongensis
カーチャーバン(cá tra bần の音を写した呼び方。確立した日本語の標準和名ではない。)
Cá tra bần(南部の河口域で知られる魚の呼び名。bần は川沿いに生えるバンの木・実を指し、酸味のある実は魚料理にも使われる。名前の歴史的由来までは確定していない。)Cá dứa(本種に使われる場合もあるが、Pangasius elongatus や Pangasius kunyit など別種にも使われる呼び名。料理名や商品名だけでは魚種を一つに決められない。)
どんな食材?
メコン川下流の河口域で漁獲される、細長い体とひげを持つナマズの仲間。淡水と海水が混ざる水域でも暮らし、魚体のまま、または身を切り分けて食用に扱われる。Tra はナマズ目パンガシウス科の魚を指す呼び名で、bần はメコンデルタの河口や汽水域に生えるマングローブ植物の一種で、その実を食べるナマズという意味。
ベトナム南部の Tiền 川河口域での2017年の漁獲調査では、1尾5~10kgがよく見られ、30kgの個体も含まれた。これは当地の漁獲例で、店頭の魚が必ずこの大きさという意味ではない。
ベトナムでの使われ方
ベトナム南部のメコンデルタでは、河口で獲る本種が食用魚として売買される。養殖が広く定着した一般的なチャーナマズとは違い、天然魚の漁獲と地域の市場が食卓への入り口となっている。
南部の Cù Lao Dung(ハウ川の中州地域)では、bẩn の実の酸味を利かせた汁物や鍋にする。魚の身の脂のある甘みと酸っぱい汁を合わせ、川辺の野菜とともに味わう料理。輪切りを調味料で煮含める kho tộ(土鍋煮)では、味のしみた魚を温かいご飯と合わせる。
こうした郷土料理で語られる身は白く締まり、脂を感じる甘い味わい。
見分け方
姿の似たカーボンラウ(cá bông lau)とは、成魚なら頭を見比べる手掛かりがある。
- 頭の上:チャーバンナマズは凹凸があり、頭頂に深いくぼみが2本見られる。ボンラウナマズは頭の表面が比較的なめらか。
- 小魚・切り身:幼魚は両種が似ており、交雑個体も知られる。



