Vietnam Foodspedia
Non-glutinous rice
うるち米
毎日の白いご飯からフォーの平たい麺まで、ベトナムの食卓の土台となります。
うるち米(炊飯すると強くまとまるもち米とは区別される、普段のご飯に使う米。)
Non-glutinous rice(強い粘りを特徴とする glutinous rice(もち米)と区別する名称。)
Gạo tẻ(gạo は「米」。tẻ は、もち米の nếp と区別する呼び方で、日常の飯に炊く米を指す。)
どんな食材?
イネの実から籾殻とぬか層を取り除いた白い米のうち、もち米ではないもの。乾いた一粒は数ミリほどの小さな粒で、丸みのある短い粒から細長い粒まで、品種によって姿が違うが、日本米よりは細長いものが多い。精米の長さは、短粒なら5mm未満、長粒なら6〜7mmといった分類がある。
水を加えて炊くと粒がふくらみ、ほのかな甘みのある飯になる。もち米に比べて粘りが控えめで、粒の輪郭が残りやすいが、香りや柔らかさ、粘り具合は品種や炊き方によって変わる。米粉にすれば、麺や蒸し皮など、飯とは異なる食感にも変わる。
ベトナムのうるち米には、香りを楽しむ米から日常の炊飯用に栽培される米まで、多様な品種がある。代表的な名前には次のようなものがある。
ベトナムでの使われ方
ベトナムの食卓では、うるち米を炊いた cơm(ご飯)を、肉・魚・野菜のおかずや汁物と合わせる。米を水で柔らかく煮れば cháo(粥)。粒のまま食べるだけでなく、砕けた米粒を炊く cơm tấm(砕け米のご飯)のような食べ方もある。南部の食堂で知られる一皿では、焼いた豚肉などを盛り合わせる。
米を水に浸してひき、生地にする使い方も見逃せない。平たい米麺の phở(フォー)は牛肉や鶏肉の汁麺に、細い丸麺の bún(ブン)は汁麺や焼き肉・香草と合わせる料理に使われる。さらに、米の生地を薄く蒸した bánh cuốn(バインクオン)は、ひき肉やきのこなどを包み、たれを添えて朝食にも食べる。
一方、旧正月などにも登場する粘りの強い xôi(おこわ)や bánh chưng(もち米を葉で包んで蒸す餅菓子)は、うるち米とは違うもち米の料理。日々のご飯と、もち米ならではの行事食という使い分けにも、ベトナムの米食文化が表れている。
見分け方
乾いた精米は、外見だけでうるち米ともち米を完全には判別できないが、次の違いが手掛かりになる。
- 粒の透け方:うるち米は白く半透明に見える粒が多いのに対し、もち米は乳白色で不透明な粒が多い。
- 炊いたとき:うるち米はもち米ほど強くまとまらず、粒が比較的ほぐれやすい。粘りの強さには品種差がある。
両方にさまざまな粒形があるため、細長いか丸いかだけで区別できるとは言えない。



