トゲノコギリガザミ

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Vietnam Foodspedia

Green mud crab

トゲノコギリガザミ

Cua(クア)と言えば本種がメイン!?

学

Scylla paramamosain

和

トゲノコギリガザミ

英

Green mud crab

越

Cua biển(海・汽水域のカニを広く指す呼び名でもあり、本種だけに限らない。)Cua xanh(養殖分野で本種に使われる呼び名。アミメノコギリガザミを指す場合もある。)Cua bùn(フエ周辺で本種に使われる呼び名の一つ。アミメノコギリガザミにも使われる。)Cua sen(メコンデルタの養殖分野で本種に使われる呼び名。)

どんな食材?

海水と川の水が混じる河口やマングローブの水辺にすむ、太く大きなはさみを持つカニ。ワタリガニの仲間で、横長の甲羅は緑褐色を帯び、前寄りの縁に鋸の歯のような棘が並ぶ。

大きな個体は甲羅の幅が20cmほどになり、重さが1kgを超えることもある。養殖では1杯200〜350gほどで収穫する育て方もある。

殻は硬く、ゆでたり蒸したりした身は甘みが強い。太いはさみや胴に詰まった身は、締まりのある食感を楽しめる。

ベトナムでの使われ方

ベトナムでは北部〜南部の沿岸域に分布し、養殖も行われる。北部沿岸の Quảng Ninh ではマングローブ内での養殖、メコンデルタ南端の Cà Mau では池での養殖が行われている。カニだけを育てるほか、エビと一緒に育てる方法もある。

はさみをひもで縛った活きた状態で売られている姿を市場でよく見かけることができる。

ビール蒸しの cua hấp bia は、殻付きのカニをビール、レモングラス、ショウガと蒸す料理。塩、こしょう、ライムのつけだれを添え、殻から身を取り出して食べる。

Cua rang me は、酸味のある果実タマリンドを使った、甘酸っぱいカニ料理。殻ごと切り分けたカニを揚げ、にんにくの香りを加えたたれを絡める。

ほぐした身は、春雨炒めの miến xào cua や、とろみのあるカニスープの súp cua にも使われる。春雨炒めでは野菜やきのこと合わせ、スープではとうもろこしや溶き卵とともに仕上げる。

見分け方

目と目の間に並ぶ4つの突起が、高い三角形に尖るのが手掛かり。アカテノコギリガザミ(Scylla olivacea)では、この突起が低く丸い。大きなはさみや、最後の脚の先が平たい形は近縁種にも共通するため、それだけでは区別できない。

アミメノコギリガザミ(Scylla serrata)は、脚やはさみの網目模様が明瞭で、はさみのすぐ手前にある手首状の節の外側に、はっきりした棘が2本ある。本種の網目模様は薄く、この位置に同じような2本の棘はそろわない。色だけでなく、額の形と棘の位置を組み合わせて見分ける。

Ghẹ xanh と呼ばれるタイワンガザミ(Portunus pelagicus)は甲羅の左右に長い棘が張り出し、はさみ脚も細長い。本種の幅広く厚いはさみとは形が異なる。

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