Vietnam Foodspedia
Siamese longfin carp
ナガビレカーリン
細長い背びれを立てて泳ぐ、メコンの増水期に結び付いた小型のコイ科魚。
Labiobarbus siamensis((Sauvage, 1881)。)
ナガビレカーリン(背びれが長いという形態と研究上の識別呼称から作ったHumViet独自の日本語名。標準和名ではない。)
Siamese longfin carpThin-lips barb
どんな食材?
ベトナム南部のメコンデルタでは、増水期に川を移動するコイ科の魚のうち、複数の近縁種が cá linh と呼ばれる。本種もその一種で、長い背びれが特徴。背びれと尾びれには暗い色が差し、胸びれの上に暗色の輪状模様が現れる個体もいる。大きな個体では全長22cmほどになる。
呼び名の cá は「魚」、linh はこの魚の仲間を指す名。xiêm は「シャム」、vây dài は「長いひれ」を意味し、後者を加えた長い名称は、同じ呼び名が付く別種と区別するための研究上の提案。rìa が魚名に使われる歴史的な理由までは確定していない。
ベトナムでの使われ方
ベトナム南部のメコンデルタでは、増水期に川や水路へ入る cá linh の一種として漁獲される。細長い魚体を持ち、雨季の水辺の漁と結び付いた魚。cá linh には複数の魚種が含まれ、料理でもその総称が使われる。
カンボジアでは、この魚を塩漬けにして発酵させる prahoc(プラホック)の原料にもする。丸魚を保存食へ加工する、メコン流域の川魚の利用法の一つ。
見分け方
短い背びれを持つ Henicorhynchus 属のカーリンとは、背びれの付け根が長いことで異なる。同じく長い背びれを持つウスクチカーリンとは外見が似る。
- 背びれ:長い付け根に多数の条が並び、短背びれ型より背の上で長く続く。
- 尾の付け根の鱗:本種は20〜21枚、ウスクチカーリンは16〜19枚。鱗を細かく数える専門的な識別点。



