Vietnam Foodspedia
Phoenix Barb
フェニックスバルブ
北部のタイー族の正月の食卓にも並ぶ、コイに似た川魚。
Spinibarbus denticulatus (Oshima, 1926)
フェニックスバルブ(日本語の観賞魚紹介で使われる呼称。)
Phoenix Barb
Cá bỗng(声調の異なる cá bống(ハゼ類など)とは別の魚名。)
どんな食材?
コイに似た体つきの淡水魚で、ベトナム北部では池でも育てられる。Lục Yên(北部山間地)の魚は青みがかった皮に、淡い赤色のひれや尾、口元が見られる。身は白く、甘みがある。
ベトナム語の cá bỗng は、cá が「魚」、bỗng がこの魚を指す呼び名。一般語の bỗng には酒粕や「突然」という意味もあるが、魚名の由来とは別の話。
養殖では、繁殖に使う親魚に雄2kg以上、雌3kg以上の大きな魚を選ぶ規格がある。成長に時間がかかる魚で、山から水を引いた池で育てる家庭もある。
ベトナムでの使われ方
北部 Lục Yên のタイー族の家庭では、旧正月や大切な客を迎える食事に使う。魚料理を並べることは、豊かさや平安を願う意味とも結び付いている。
Gỏi cá bỗng は魚のあえ物。骨を外して薄く切った身を、薄切りのバナナの茎や花、香草、ガランガル、酸味のある調味液と合わせる。骨を細かく刻んで炒ったり、鱗をカリッと揚げたりと、一尾のさまざまな部分を料理に使う。
焼き魚やショウガを添えた蒸し魚、酸味のあるスープにもする。
見分け方
名前の似た cá bống はハゼ類などの小魚を指す呼び名。カーボンはコイに似た鱗のある魚で、Lục Yên で飼われる魚では青みのある体と淡い赤色のひれが目に付く。



