Vietnam Foodspedia
Chilli pepper
トウガラシ
どんなものにも辛味をプラス。ヌックマムと同じくらい不可欠です。
Capsicum annuum L.(辛味用トウガラシに含まれる構成種。)Capsicum frutescens L.(辛味用トウガラシに含まれる構成種。)
トウガラシ(辛味を付ける果実の総称。甘いパプリカとは使い分ける。)
Chilli pepper(辛味用のトウガラシの総称。)
どんな食材?
辛味を付ける香辛料として利用される、ナス科トウガラシ属の実。緑色の未熟果と赤く熟した果実があり、細く長いものから小粒のものまで姿はさまざま。細長い ớt sừng と、小さく辛い ớt hiểm は、ベトナムの食卓で出会うタイプの違い。
実の中は空洞があり、薄い果肉の内側に淡いベージュ色の種子が付く。生の実をかじると果肉の歯切れと鮮烈な辛味があり、品種によっては青い香りや果実らしい風味も感じられる。乾燥品は水分が抜けてしわが寄り、砕いたり油になじませたりして使う。
ベトナムでの使われ方
食堂では、生のトウガラシを細く輪切りにして小皿に置いたり、小粒の実をそのまま卓上に出したりする。麺の汁や料理に、好みの量を足せる。刻んだ実をヌックマムに入れれば、塩気と辛さが重なるつけだれにもなる。
えびと豚肉の生春巻き gỏi cuốn tôm thịt には、発酵調味料マムネムにパイナップルや砂糖、刻んだトウガラシを合わせるたれが使われる。辛さを各自で調節できるよう、刻んだ実を別添えにする作り方もある。
乾燥した実や生の赤い実は、レモングラス、にんにく、エシャロットなどと油で炒め合わせ、辛味調味料 sa tế にする。麺のスープ、炒め物、肉の下味に加えると、油とともに辛味が広がる。中部の料理では生・乾燥・ラー油状などさまざまな形のトウガラシが使われる。
見分け方
売り場や食卓では、果実の長さと形を手がかりに種類の違いを見られる。ただし、形と呼び名だけで植物学上の種を確定することはできない。
- ớt sừng:細長く先へ向かって細くなる実。輪切りで添えられることがある。
- ớt hiểm:小粒で細い実。丸ごと添えられることがある。



