Vietnam Foodspedia
Pacific seabream
ナンヨウチヌ
蒸す、煮る、揚げる、変幻自在の黒いタイ。
どんな食材?
ナンヨウチヌは、タイ科クロダイ属の Acanthopagrus pacificus という食用魚。西太平洋に分布し、ベトナムではハイフォン、フーイエン省スアンザイ湾、北部のティエンイエン河口などで記録されている。体は左右に平たく、背から腹まで高さのあるタイ型で、料理では主に身を食す。
生鮮時の頭部と体は銀灰色で、頭と腹の下側はやや白く、背びれ・尾びれ・臀びれ・腹びれは暗色。ベトナム語名には cá tráp đen と cá tráp đuôi xám が見られる。
ベトナムでの使われ方
見分け方
Acanthopagrus schlegelii との識別には、背びれ前方の硬い棘のうち第5棘の基部から側線までの鱗列数が役立つ。本種は3.5列、A. schlegelii は5.5列とされる。
Acanthopagrus berda は、本種が2010年に記載される以前から混同されてきた近似種。尾びれを除く体長(標準体長)約13cmを超える A. berda では、上顎後端の上にある眼の下の骨の下縁が深くくぼむ。本種は約30cm未満ではそこがほぼ直線で、35cmほどになると中程度のくぼみが現れる。臀びれの硬い棘の後ろに並ぶ軟らかい条(軟条)は、本種が通常8本、A. berda は通常9本。



